算定基礎の結果っていつ給与に反映させればいいの?

2018年8月6日

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毎回直前になって焦る算定基礎の結果(等級)を給与計算に反映する作業。

みなさんご準備は。。。というかそもそも覚えていますか?

 

固定給の方ばっかりがいらっしゃる会社の場合は

等級変更のタイミングが1年に1回しかないので本当に毎回忘れます。

わたしも毎年ギリギリになって思い出します。

 

 

今回はこの算定基礎において、等級を反映するのはいつからなのかということに

今回はフォーカスして書いていきます。

 

 

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算出された等級の反映は一般的に10月に支払う給与から

 

7月に出していただいた算定基礎届ですが、

こちらだいたい8月下旬から9月の間に被保険者の等級の一覧が届くようになっています。

その間に届かない場合は何かしらのトラブルがありますので、

管轄の年金事務所まで問い合わせてみてくださいね。

 

 

その届いた等級をもとに社会保険料を以後払っていただくことになるのですが、

変更した保険料を給与に反映させるのは果たしていつなのか?

それは10月に実際に支払う給与からです。

 

 

少しいい方をややこしくしたのは、給与の締日によって惑わされないようにするためです。

反映する給与を例でいうと、

 

 

・9月末日で締めて、10月15日に支払う給与

 

 

・10月10日に締めて、10月25日に支払う給与

 

 

・10月20日に締めて、10月末日に支払う給与

 

 

となります。

10月中に締めて、11月に払うものでは決してありません。

 

 

締日支払日の考え方は会計人入門だけでなく、

たまに2,3年やっているかたでも考えてしまう方もいらっしゃいます。

自分は大丈夫、と思わずにくれぐれも注意してください。

 

 

厚生年金保険料の料率の変更も忘れずに行うこと

 

これも併せて覚えておきましょう。

前に書いたこの記事「社会保険の料率改訂関係でよく見るページをまとめてみました。」

にて書かせていただいたように、

厚生年金保険料の保険料率の変更も同じ月である10月となっています。

 

 

従業員全員の等級変更を確認して、ホット一息。。。となると痛い目を見ます。

 

本記事では、

 

 

 

算定基礎届の等級反映と厚生年金保険料の料率変更は同じ10月に行う!

 

 

 

これだけ今回は覚えていただければ大丈夫です。

 

 

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ちなみに一般的って言うことは例外もあるの?

 

 

 

残念ながらあるんですよねーーーー

 

 

でも、ご安心ください。

わたしが担当している20数社のクライアントのなかでも1社ぐらいしかないレアケース

ですので、一般的な給与計算のルールに則っている会社については気にしなくて大丈夫です。

 

では、例外に当てはまる会社とはどのような会社なのか?

それは社会保険料を当月徴収しているところです。

 

 

社会保険料を従業員から半分徴収する場合は

一般的には加入した月の翌月に支払う給与から行います。

これを翌月徴収といいます、そのまんまですね。

 

なぜこれが一般的なのかというと、きちんとしたソースはありません。

ただ、入社して最初の給与は日割り計算などになるケースが多く、

入社日によって支給額を控除額が超えてしまいマイナス、つまりむしろ払わないといけない

場合がでてきます。

 

さすがに入社して最初の給与がまさかのマイナス、というのは入社してくれた人に対してその

の扱いはどうなの。。。ということが一因としてあると思います。

今度ゆっくり理由考えてみよう。。。

 

 

ただ、入社してすぐ辞めた従業員からはとりっぱぐれてしまうというのが翌月徴収のリスク。

このリスクを避けるために入社した月に支払う給与からガンガン引っこ抜く当月徴収という

制度も存在するのです。

 

 

 

説明が長くなってしまいましたがもうすぐ終わります。

さて、この等級変更と厚生年金保険料の料率変更ですが9月分の保険料から変わります。

つまりどういうことかというと、翌月徴収は9月分の保険料を10月に徴収しているのに対し

当月徴収は9月分を9月に徴収するため変更が1月前倒しとなります。

 

 

ですので、この例外となる当月徴収の制度を利用している会社さんは

前もって準備しておく必要があります。

くれぐれも焦らないように、前もって準備しておきましょうね。

 

 

おわりに

 

最後に思い出話をば。

わたしも、入社した当時はこの制度についてよく理解していませんでした。

 

保険料が算定基礎と厚生年金保険料の変更によって変わる、ということは

本で勉強しておりましたが保険料の徴収タイミングについては理解が及ばず

9月はなんもないだろ余裕をぶっこいていました。

 

 

 

ただ1社いらっしゃった当月徴収制度を採用している会社さんがいるとも知らずに。。。

 

 

今でもこの焦りは覚えています。

クライアントに対して給与資料を送付する日の朝に行われた社内の勉強会で気づきました。

ギリギリ間に合いましたけど、入社してすぐだったので本当に冷や汗が止まりませんでした。

 

 

ミスやヒヤリハットで覚える方が記憶としては定着しやすいのは間違いありません。

ただ、クライアントにご迷惑をかけるそのリスクを少しでも減らすため、

前もって準備だったり徴収のタイミングなど確認してみてはいかがでしょうか?

 

 

それでは。

 

新しいクライアント、どっちからだったっけな。。。

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