企業理念がしっかりしていないと良いサービスは提供できない?/ザ・プラットフォーム(尾原和啓)
わたしは、基本的に好きになった著者の本は連続で読むタイプです。
今回が尾原さんの著書3冊目だったはず。
ちなみに4冊目も既に読書中です。
どうも、尾原イズムが着実にインプットされてきておりますするめでございます。
さて、改めまして今回も尾原和啓さんの本をご紹介。
前にご紹介した「ITビジネスの原理」の1年後に出された「ザ・プラットフォーム」
をご紹介します。
やっぱりいい本でした。
ザ・プラットフォーム IT企業はなぜ世界を変えるのか? (NHK出版新書) | ||||
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どんな本?
人々の生活やビジネスの基盤になっているものと言う意味でのプラットフォーム。
本著ではとりわけITサービスについて、具体的な会社例を交えたうえ
その重要性について説明しています。
例となるのはもちろん尾原さんがかつて働いていたGoogleや楽天、そしてリクルート。
また他にもAppleやなども取り上げていらっしゃいます。
プラットフォームとなるサービスを提供している会社は
例外なく求める未来像、ビジョンをしっかりと持っています。
(言語化すると企業理念、もしくはミッション・ステートメントあたりになるのでしょうか)
それぞれのビジョンの詳細についてはご興味があれば実際に読んで確かめてみてくださいね。
読了後に改めて考えると、考え方がサービスに如実に反映されていました、素敵。
ピックアップ
フェイスブックが世界や社会にもたらした大きな変化の一つが
「シン・リレーションシップ・マネジメント
(Thin relationship management)」によって、
人間関係を維持する方法を劇的に変えたことです。
日本語にすると「薄い関係性の管理」を意味します。
他人とのコミュニケーションをたのしむために材やサービスを消費することを
「コミュニケーション消費」と呼びます。
「ゼクシィ」で見られるような、他人と違う自分らしさを出しながら、かといって違いすぎない、
人と適度に違うやり方をしたいと思う微妙なユーザー心理は
「コミュニケーション消費」でよく見られるものです
じつは楽天には、あまり知られていない意外な事実があります。
それは、楽天のなかにある商品の品ぞろえは、
アマゾンよりもはるかに多いということです。
プラットフォームは「人を幸せにする」ということです。
ともすればITはいらないムダを排除して、
効率化するための冷たいものだと思われがちです。
しかし、私はITや、またITが可能性を広げたプラットフォームを
「ヒューマナイズ(人間らしく)するもの」だととらえています。
情報や人の縁がなくなることはなく、
またそれらは提供すればするほど感謝や信頼が増えるものなのです。
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終わりに
尾原さんに限らずですが、同じ著者の本を続けて読んでいると
共通してお話している部分が所々あることに気が付きます。
何度も書くことこそ著者が絶対に伝えたいことです。
わたしみたいに連続で読む必要はありませんが、その方が記憶が定着しており
読みやすいのは間違いありません。
まとめて読むにせよ、時間をおいて読むにせよ、
違う著書で「同じこと書いていたな」と気づく感覚を養っておくと
各々の著者が本当におっしゃりたいこと、
そしてその著者から学ぶべきことというのが見えてきます。
わたしもまだまだですが、本を読むときは
そのようなアンテナを張りながら読むと知識の定着度も高いですし、
著者の芯となる部分に触れられますのでオススメです。
ちなみに今なら(2018/08/10時点)尾原さんの本は全てKindleunlimitedにて
無料で読むことができます。
まだ尾原さんの考えに触れたことがない方は、先程申し上げたことの練習も兼ねて
よかったら一通り読んでみてくださいね。
それでは。
ザ・プラットフォーム IT企業はなぜ世界を変えるのか? (NHK出版新書) | ||||
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