システム思考について学ぼう!~なぜあの人の解決策はいつもうまくいくのか?/枝廣淳子・小田理一郎

2018年10月7日

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今回ご紹介する本、わたしにとって本当に読むのに時間がかかりました。

考え方、についてはある程度読めると思っていたのですが。。。まだまだですね。

 

わたしより強いやつに会いに行こうとしたがすぐ横にいました、

どうもするめ(@hengenjizai)でございます。

 

 

今回紹介するのは”システム思考”という考え方について取り上げているこちらの本です。

 

 

なぜあの人の解決策はいつもうまくいくのか?―小さな力で大きく動かす!システム思考の上手な使い方
枝廣 淳子,小田 理一郎 東洋経済新報社 2007-03-01
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システム思考とは?

 

システム思考は、複雑な状況下で変化にもっとも影響を与える構造を見極め、

さまざまな要因のつながりと相互作用を理解することで、

真の変化を創り出すためのアプローチです。

 

チェンジ・エージェントHP「システム思考というアプローチシステム」より

 

 

いやー、難しい。

 

 

わたしなりの解釈ですが、

システム思考とは「基本的に物事の問題はすべて「しくみ」に問題があるから起こる

という考え方のもと、そのしくみをいくつかの図を使って可視化していくことにより、

問題の原因と解決策にアプローチしていくという思考方法です。

 

 

 

ポイントチェック

 

システム思考は、「人を責めない・自分を責めない」アプローチです。

あるシステム構造のせいで問題が起こっているとしたら、

たとえ担当者を入れ替えても、組織のトップの首をすげ替えても、

同じ問題が起こるでしょう。

「あの人がいけない」

「私がこうしたからこうなったのだ」

と人を責めたり自分を責めるのではなく、

「だれがその立場にいても、構造が変わらない限り同じ問題が起きる。

だから、みんなで構造がどうなっているかを考え、構造を変えていこう」

と考えます。

 

 

システム思考は、どこまでの状況を考えるかという思考の境界

(バウンダリー)を広げ、単なるできごとではなく、その奥底にある

構造や意識・無意識の前提まで考えようとするアプローチです。

そのプロセスのなかで、「答え」に飛びつくのではなく、

「これは自分たちの影響外だと思っていたが、それは正しいのか?」

「いつもこのように考えるのはどのような前提があるからなのか?」

「本当の目的は何なのか?」

と、「正しい問い」を促してくれます。

 

 

システム思考では、見えていない要素も含め、

要素の間の因果関係を「つながり」としてとらえ、

状況や課題の全体の構造を「つながりの連鎖」として理解します。

そして、そのなかのどの要素にどのように働きかけをすれば、

ほかの要素との因果関係・つながりや相互作用が変わるのか、

状況や問題を変えることができるのかを考えます。

 

 

「できなかったことの反省」も大事ですが、

私は「できたことの振り返り」のほうがもっと大事だと思っています。

 

 

私たちの行動や思考は、無意識の前提にもとづいていることがよくあります。

しかし、無意識だけあって、ふだんはなかなか自分の前提としていることを

認識することができず、

「なぜだかわからないけど、いつもそうなってしまう」状況になりがちです。

しかし、システム思考のループ図を用いて構造を描くことで、

その構造をつくり出している無意識の前提が浮かび上がってくることがあります。

無意識の前提をいったん意識化できれば、その前提を問い直したり、

もはや有効でない場合は、変えたり手放したりできるようになります。

 

 

成功を継続的に収める優秀なリーダーたちは、

実はみなシステム思考家なのです。

これからの複雑性の時代、トップをはじめ組織マネジメントに携わる

すべての人にとって、システム思考をはじめとする「学習する組織」の原則は

必須のスキルといえるでしょう。

 

 

仕事や人生に役立つ「システム思考七ヶ条」

1.人や状況を責めない、自分を責めない

2.できごとではなく、パターンを見る

3.「このままパターン」と「望むパターン」のギャップを見る

4.パターンを引き起こしている構造(ループ)を見る

5.目の前だけではなく、全体像とつながりを見る

6.働きかけるポイントをいくつも考える

7.システムの力を利用する

 

 

 

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ふりかえり

 

軽い気持ちで手を出したらごついのにぶち当たったので割とびっくりしてます。

とはいえ、このシステム思考という考え方を知ることができたという

収穫は本当に大きかったです。

 

やっぱり何かトラブルや問題が起きたときって、どうしても

直接的な原因となった人のせいにしがちなんですよね。

 

ただ、この考え方って言うなれば「罪を憎んで人を憎まず」という精神で

ある工程のしくみであったり会社としてのシステム、スタンスが原因

ということにフォーカスしているのが非常に好きです。

 

人のせいにするのは簡単ですけど、解決策ってそこからじゃ出てきませんからね。。。

しばらくこのアプローチを意識して使って、システム思考を体に覚え込ませていこうと

思います。

だいぶ長い戦いになるぞ。。。

 

あと何冊か関連書籍は読むつもりなので、その際はまたご紹介しますね。

それでは。

 

 

なぜあの人の解決策はいつもうまくいくのか?―小さな力で大きく動かす!システム思考の上手な使い方
枝廣 淳子,小田 理一郎 東洋経済新報社 2007-03-01
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